ラブジョイ彗星キラリ 太陽に接近、輝きを増す
昨年発見された「ラブジョイ彗星(すいせい)」が、太陽に接近して輝きを増している。次に地球に近づくのは8千年後。今月下旬ごろまでが観測のチャンスとされるが肉眼で見るには暗く、天体観測に慣れていない人には見るのは難しそうだ。
国立天文台によると、オリオン座の近くにあり、現在の明るさは5等級ほど。観察には明かりのない条件の良い夜空で、双眼鏡を使う必要があるとしている。
ラブジョイ彗星は7日に地球に最接近した。倉敷科学センター(岡山県倉敷市)の三島和久学芸員が、淡い尾を引く姿の撮影に成功した。今後、30日にかけて太陽に近づき、氷が主成分の彗星からガスが放出され、明るさを増したり尾が伸びたりする可能性がある。
彗星は昨年8月にオーストラリアの天文愛好家ラブジョイさんが発見した。これより前にラブジョイさんが発見し、2013年にアイソン彗星と同時期に現れたラブジョイ彗星とは別のもの。〔共同〕