台風11号、西日本縦断へ 三重県に大雨特別警報

2014/8/10付
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台風11号の影響で、県道を走る車の脇に打ち寄せる大波(9日、和歌山県串本町)=共同

台風11号の影響で、県道を走る車の脇に打ち寄せる大波(9日、和歌山県串本町)=共同

強い台風11号は9日、勢力を保ったまま高知県の南の海上を北上し、10日に四国へ上陸するとみられる。その後は日本海方面にかけて西日本を縦断する見通し。気象庁は9日午後、猛烈な雨となった三重県に対し「重大な災害が起きる恐れが著しく大きい」として、大雨の特別警報を出した。

避難指示と避難勧告の対象となった住民は少なくとも15府県の計約133万人。三重県は県民の約3分の1に当たる約57万人に避難指示が出た。徳島県では県道が崩れ、約600人が孤立した。空の便は九州や四国などを発着する約500便が欠航した。

各地の1時間雨量では三重県尾鷲市が85.0ミリの猛烈な雨。宮崎県日南市で70.5ミリ、和歌山県那智勝浦町でも68.0ミリを観測した。瞬間風速は四国や九州で30メートル以上の地点が相次いだ。

黄円の範囲は風速15m/s以上の強風域、赤円の範囲は風速25 m/s以上の暴風域。白の点線は予報円、薄い赤のエリアは暴風警戒域

黄円の範囲は風速15m/s以上の強風域、赤円の範囲は風速25 m/s以上の暴風域。白の点線は予報円、薄い赤のエリアは暴風警戒域

台風11号は動きが遅いため、東海や西日本を中心に大雨や暴風の影響が長引き、総雨量が千ミリを超す地点も予想される。台風12号でも記録的な大雨となった四国は地盤が緩んでおり、土砂災害の危険が高い。前線が延びる日本海側も大気の状態が不安定となっている。

11日午前0時までの24時間予想雨量は多いところで東海500ミリ、近畿と四国400ミリ、関東甲信300ミリ、東北250ミリ、中国と北陸200ミリなど。10日にかけ予想される最大風速(最大瞬間風速)は四国35メートル(50メートル)、近畿と中国30メートル(45メートル)、東海と北陸、九州25メートル(35メートル)など。

波の高さも6~12メートルとみられる。1年で最も潮位が高い大潮と重なるため、気象庁は高潮への警戒も求めた。

台風は10日午前0時現在、高知県・足摺岬付近の海上を時速約15キロで北北東へ進んだ。中心気圧960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートル。中心の南東170キロ以内と北西130キロ以内が風速25メートル以上の暴風域。〔共同〕

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