単身渡米に寄り添う父 錦織選手、13歳のとき

2014/9/10付
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「お父さんが不安だった圭を励ましていた」。鳥取市のテニスコーチの石光孝次さん(44)は11年前、錦織圭選手(24)が13歳で単身渡米する直前の親子を傍らで見守った。9日、惜しくも敗れた全米オープン決勝をテレビ観戦し「今回は硬くなったが、コートの圭はいやらしい。相手の裏をかくプレースタイルは昔と同じ」と語った。

錦織選手が小学2年の時から家族ぐるみの付き合い。テニス留学を控えた息子を父の清志さん(58)が松江城(松江市)の堀川遊覧船に誘った際、付き添った。「お父さんは日本文化や日本人としての自覚を持つよう伝えたかった。説教くさくならないように私を同伴させた」。息子は父の言葉に熱心に耳を傾けていたという。

錦織選手は小学生の頃から友達と群れず、言葉数も少なく黙々とテニスに取り組んでいた。一方で、米国発祥のボードゲーム「モノポリー」などの頭脳ゲームに熱中した。「駆け引きが好き。テニスでも、ボールがどちらに飛ぶか分からない」

2008年にウィンブルドンに初出場し、途中棄権で涙をのんだ錦織選手。大会のロゴ入りのテニスウエアが石光さんに届いた。「コートの外では人の喜ぶことをしてくれる」と目を細める。

準決勝での勝利の瞬間、無料通信アプリLINEで「よっしゃ」と送ると、1時間ほどで「カモン(やったよ)」と返事があった。決勝後は、ゆっくり休んでほしいと思い、送っていない。月末に東京で会う予定だ。「おいしいご飯をごちそうしたい」〔共同〕

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