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ノーベル文学賞に仏モディアノ氏 村上春樹氏は逃す

【ロンドン=小滝麻理子】スウェーデン・アカデミーは9日、2014年のノーベル文学賞をフランスを代表する作家の一人であるパトリック・モディアノ氏(69)に授与すると発表した。有力候補とみられた日本の村上春樹氏は受賞しなかった。

同アカデミーはモディアノ氏の作品について「つかみがたい人間の運命というものを呼び覚まし、(ナチス)占領下フランスの人々の日常を生々しく描いた記憶の芸術」と評価した。

同氏は1945年、パリ近郊生まれ。68年に作家デビュー。フランスでは72年の「パリ環状通り」がアカデミー・フランセーズ大賞を受賞。78年に発表した「暗いブティック通り」が同国の最高の文学賞とされるゴンクール賞を受賞した。

「イヴォンヌの香り」は94年、パトリス・ルコント監督によって映画化されている。繊細でミステリー的要素を含む作風は国内外で人気を集め、フランスでは「モディアノ中毒」という言葉もある。邦訳も多い。

モディアノ氏の「八月の日曜日」の邦訳を手掛けた作家でフランス文学者の堀江敏幸氏は「街をテーマにした作品が多く、簡素な文体で、独特の抑揚があり、訳すのは難しいが、麻薬的な魅力がある」と話している。

授賞式は12月10日にストックホルムで開く。賞金は800万クローナ(約1億2000万円)。

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