2019年5月24日(金)

学校「万引き理由、推薦出せぬ」 広島中3自殺、両親に伝達

2016/3/9 1:17
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広島県府中町の町立府中緑ケ丘中3年の男子生徒(15)が昨年12月、自宅で自殺した問題で、生徒が1年生の時に万引きをしたとする記録を理由に志望校の推薦を出せないとの話を学校側が三者懇談で両親に伝えていたことが8日、分かった。生徒は事前に推薦を出せないと告げられており、三者懇談の当日に亡くなった。万引きの記録は自殺後の調査で別の生徒のものと判明した。

町教育委員会の高杉良知教育長は8日夜、記者会見し「あってはならないことが起きた。心からおわび申し上げます」と謝罪した。会見前の取材には「(自殺の)原因は他にもあるかもしれないが、誤った情報を基にした進路指導が原因としか思えない」と話した。

学校側は8日夕、保護者説明会を開催。町教委は第三者委員会を設置して経緯を調べる。

担任教諭は昨年11月中旬以降、教室前の廊下で万引きの記録に間違いがないか生徒に聞いたが、時期や場所の確認は不十分だった。担任は生徒が否定したと認識していなかった、としている。

担任は12月8日の三者懇談で両親と会ったが、生徒は姿を見せず、同日夕、自宅で自殺しているのを父親が見つけた。

教諭らへの聞き取りなどの結果、1年生当時の生徒指導の会議で、資料にある生徒の万引き記録が誤っていることに気付いていたが、資料の内容を保存しているサーバーでの修正作業はしていなかったことが判明。今回の進路指導では、誤った内容の資料がそのまま使われていた。

会見には坂元弘校長も同席。説明によると、生徒は公立高校を第1志望とし、受験するために校長の推薦が必要な私立高校を第2志望にしていたという。

学校側は生徒が自殺した翌日、全校集会で生徒が亡くなったことを伝えたが、自殺については伏せていた。町教委は「同級生の動揺を避けてほしいと遺族から要望があった」として約3カ月間、公表しなかった。〔共同〕

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