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えひめ丸事故から16年 生還船員、安全航海誓う

米ハワイ沖で愛媛県立宇和島水産高校(同県宇和島市)の実習船えひめ丸が沈没し、9人が亡くなった事故は10日で発生から16年となる。大惨事から生還した船員、木村秀勝さん(60)=宇和島市=は後遺症を抱えながらも、えひめ丸の後継船に乗り続け、安全な航海を心に強く誓っている。

えひめ丸(499トン)は2001年、ハワイ・オアフ島沖で緊急浮上した米国の原子力潜水艦グリーンビルに衝突され沈没。実習生4人のほか、教員2人、船員3人の計9人が亡くなった。

衝突の瞬間、木村さんは船内の自室で休んでいた。強い衝撃があり、電気が消え真っ暗になった。「何が起きたのか全く分からなかった」。海水が船内に入る音が響き、混乱する船内から外の光を目指して脱出した。

事故後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しんだ。今も大きな音を聞くと、当時の記憶がよみがえり胸が苦しくなる。

それでも、沈没した船に代わる5代目えひめ丸が造られると、再び船に戻った。ハワイへの遠洋航海実習にも毎年乗船。ホノルルに到着すると、現場の海域を見下ろす公園にある事故の慰霊碑を訪れ、手を合わせる。

「えひめ丸は被害に遭ってしまったが、どんな潜水艦も船も乗組員みんなが自分の持ち場を守れば、海の事故はなくなる」。亡くなった9人への思いを胸に安全を誓い、航海を続ける。〔共同〕

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