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進む大学生の「受け身」志向 大学の授業改革と逆行

ベネッセ調査

ベネッセ教育総合研究所(東京都多摩市)は9日までに、大学生の学習や生活の実態調査をまとめた。大学がディスカッションなど主体的・対話的な授業を増やす改革を進める一方、学生側の学ぶ姿勢は逆に受け身になっていた。同研究所は「授業改革の方向性は正しいが、学生の気質を変えるに至っていない」と分析している。

調査は2008年から4年おきに実施しており、今回は16年11月から12月にかけて全国の大学1~4年生約5000人を対象に行った。

大学で経験した授業に関する問い(複数回答)では、グループワークをする授業を経験した学生が71%。08年に比べて18ポイント増えた。プレゼンテーションをする授業は67%で16ポイント増。授業に取り組む態度(同)を聞くと、グループワークなどで「異なる意見や立場に配慮する」とした学生が67%で14ポイント増、「意見を言う」と答えた学生は59%で12ポイント増えた。

一方で、学習の方法を「授業で指導を受ける」と「自分で工夫する」のどちらがよいかを尋ねると、51%が前者を選んだ。この数字は08年から11ポイント増えた。学生生活についても「学生の自主性に任せる」より「教員が指導・支援する」方がよいと考える学生は38%で、08年を23ポイント上回った。

「あまり興味がなくても単位を楽にとれる授業がよい」と答えた学生の比率は8年前より13ポイント多い61%だった。大学選択で重視する点(同)として「興味のある学問分野があること」を挙げた学生は54%と10ポイント減少した。

松本留奈研究員は「学生の依存的な傾向が強まっている」と指摘。そのうえで「学生の気質には社会や経済などいろいろな要素が影響する。(授業改革で)学生の気質を変えるのには時間がかかる」と指摘する。

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