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帰宅困難に備え都内5地区で訓練 首都直下地震を想定

大規模な首都直下地震を想定した帰宅困難者対策訓練が8日、東京都内の主要駅や商業施設など、都内5地区で行われた。オフィスや商業施設が集中する都心部で、帰宅できずにターミナル駅や幹線道路に人があふれた東日本大震災から間もなく5年。4年後には東京五輪・パラリンピックも控えるなか、外国人向けの誘導など、本番を想定した訓練が行われた。

東京都によると、2014年に都を訪れた外国人旅行者は約887万人。東京五輪・パラリンピックに向け、外国人観光客は増えていくとみられ、大規模災害時の避難誘導や一時滞在施設の案内などの対策は不可欠となっている。

秋葉原は買い物などで外国人旅行客にも人気の観光地。つくばエクスプレス(TX)の秋葉原駅周辺ではこの日、駅職員が外国人の訓練参加者に英語や中国語、ベトナム語の翻訳アプリが入ったタブレットを示し、「けがはありませんか」「区の一時滞在施設に誘導します」と呼びかけた。

訓練に参加したベトナム人留学生のウエンティ・ディンさん(19)は「大きな地震に遭ったことがなかったので、いい経験。水などをもらえて安心した」などと話していた。

秋葉原にあるアイドルのライブ会場では、約130人のファン役で埋まる会場で、ステージ上のアイドルグループ4人が「身を低くして頭を守ってください」「その場で待機してください」と呼びかけた。

施設の従業員はその後、来場者の名前などを確認するために名簿を作成し、備蓄品の水や食料を配布。「外の状況が分からないので、この場にいてください」と、慌ててすぐに帰らないように求めた。

アイドルのイベントによく来るという八王子市の会社員、河野真一さん(38)は「すぐに逃げるより、とどまった方が安全だということが分かった。実際に地震が起きても落ち着いて行動したい」。都の担当者は「劇場や映画館などの民間施設にも普段から地震に備えてもらいたい」と話していた。

帰宅困難者は、一時滞在施設などでとどまった後、公共交通機関などで自ら帰宅するのが原則とされているが、高齢者や障害者については避難や帰宅のサポートが必要。川が多いという都心部の特性を生かし、移動手段として水上交通の利用も想定されている。

この日は、遊漁船とバスを併用。高齢者役の参加者が体を動かしにくくする「体験グッズ」を装着し、JR飯田橋駅近くの神田川から船を使って東京湾の青海埠頭まで行き、バスに乗り換えて千葉市の病院まで移動する訓練が行われた。

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