砂川事件の再審認めず 東京地裁、4人の請求を棄却

2016/3/8 12:44
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駐留米軍の合憲性が争点になった1957年の「砂川事件」で、有罪(罰金刑)が確定した静岡市の土屋源太郎さん(81)ら4人の再審請求について、東京地裁(田辺三保子裁判長)は8日、請求を棄却する決定をした。4人は即時抗告する方針。

2008~13年に機密指定を解除された3通の米公文書で、当時の田中耕太郎最高裁長官(故人)が最高裁判決前に米側に接触し、審理や判決の見通しを漏らしていたことが明らかになったとして、土屋さんらが14年6月に再審請求。憲法で保障された公正な裁判を受ける権利が侵害されたと主張していた。

田辺裁判長はこの日の決定理由で、田中長官の米側との接触について「対外的に裁判所を代表する立場の最高裁長官が米国大使館関係者と面会の機会を持つことが直ちに不公平とは言えない」と指摘。発言内容についても「刑事手続きの一般論を語ったにすぎない」と判断した。

土屋さんらは東京都砂川町(現立川市)にあった米軍立川基地拡張の反対デモで基地に入り、刑事特別法違反罪に問われた。59年の一審・東京地裁判決(伊達判決)は駐留米軍は憲法9条が禁じた戦力に当たるとして無罪を言い渡したが、最高裁は同年の判決で「戦力に該当しない」として破棄。差し戻し後の裁判で罰金2000円の有罪判決が確定した。

ほかの3人は神奈川県茅ケ崎市の椎野徳蔵さん(84)、福岡県篠栗町の武藤軍一郎さん(81)、13年に83歳で死去した坂田茂さんの娘、和子さん(59)。

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