「夜型」3~6歳園児の10% 保健医療科学院の全国調査
幼稚園や保育園に通う3~6歳児の約10%が、早寝早起きが苦手な「夜型」の生活パターンを持っていることが、国立保健医療科学院(埼玉県)などの8日までの全国調査で分かった。全国で少なくとも30万人の幼児が夜型に当たる計算になるという。
調査は2013年10~12月、幼稚園と保育園に通う全国の幼児の保護者1万人余りを対象に「毎朝午前6時に起きるとすれば、どのくらい難しいか」「何時ごろに疲れて眠そうになるか」といった目覚めと眠気に関する10問について3~5個の選択肢の中から回答を選ぶ質問票を配布して実施した。
有効な回答があった7656人分を点数化し、点数に応じて朝型、中間型、夜型に分けた。その結果、朝型は約33%にとどまり、中間型は約57%、夜型は約10%だった。
13年には全国で約420万人の3~6歳児のうち通園するのは約300万人で、10%は30万人に当たる。
試行的調査のデータでは、朝型の代表的な入眠時刻は午後8時50分、中間型は午後9時半、夜型は午後10時だった。完全に目が覚めるのは、朝型は午前6時40分、中間型は午前7時10分、夜型は午前7時半に相当した。
調査に当たった土井由利子統括研究官は「無理に早く寝かせようとするよりも、寝室に早朝から光が入るようにしたり、就寝前のテレビや外出を避けたりするなどして生活リズムを整えることが重要だ」としている。〔共同〕