/

司法試験漏洩、地検特捜部が捜査 明大教授認める

今年の司法試験で問題の作成などに関わった明治大法科大学院の男性教授が、教え子の女性受験生に出題内容を漏らしていた疑いのある問題で、法務省は8日、同教授を国家公務員法違反(守秘義務違反)容疑で東京地検特捜部に刑事告発した。教授らは法務省の調査に対し、不正の事実を認めており、特捜部は捜査を始めた。

法務省などによると、試験問題を漏洩した疑いが持たれているのは、明大法科大学院の青柳幸一教授(67)。専門は憲法学で、今年5月に実施された司法試験で、問題作成などを担当する考査委員を務めていた。試験前、同法科大学院の修了生の受験生の20代女性に、自身が作成に関与した論文試験の憲法に関する分野の出題内容を教えたという。

同省は8日、青柳教授について考査委員を解任。東京地検特捜部に刑事告発した。考査委員は非常勤の国家公務員で、教授は国家公務員法に基づく守秘義務が課されている。女性については今回の論文試験の採点対象外としたうえ、今後5年間、司法試験と予備試験の受験を禁止した。

法務省によると、青柳教授は2006年から司法試験の問題作成と採点に関与していた。同省は過去の試験についても、漏洩など不正がなかったかどうか調べる。

今回の試験の答案審査の過程で憲法分野の別の考査委員から「一定の情報の漏洩がなければ、作成が困難な内容の解答がある」との指摘が上がり、同省が調査を開始。青柳教授の関与が浮上した。

同教授と女性は、調査に対してともに不正を認めている。試験前に教授が女性に個別指導をする形で出題内容を漏らしていたという。

同省は「情報の流出先は当該の受験者1人に限られている」としている。他の全ての受験生の解答に情報漏洩が疑われるものは確認されなかったという。

明大法科大学院は昨年の司法試験で365人が受験し、合格者数は63人。合格率は17.3%で全体の平均を下回った。今年の司法試験の合格発表は8日夕に予定されている。

司法試験を巡っては2007年にも、考査委員の慶応大法科大学院の男性教授が、試験前の学生向けの勉強会で出題に関連する内容を教えていたことが発覚。男性教授は委員を解任されたうえ、法科大学院も依願退職した。その後、弁護士らに刑事告発されたが、東京地検が不起訴処分にしている。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン