太陽フレアで地球に粒子到達、通信影響の恐れ 爆発も再び
【ワシントン=共同】米航空宇宙局(NASA)は、米東部時間7日午前10時半(日本時間7日午後11時半)ごろ、太陽表面で再び最大級の爆発現象「フレア」が発生したのを観測したと発表した。
情報通信研究機構は8日、6日に発生した最大級の太陽フレアにより放出された大量の粒子による衝撃波が午前7時ごろに地球の上空に到達し、磁場が乱れ始めているのを観測したと明らかにした。通信機器などに影響を及ぼし始める可能性があり、警戒を呼びかけている。
7日のフレアは、6日に発生したものと比べると、エックス線の強さは7分の1程度とやや小さいが、フレアの規模を表す5段階の等級では、最大級となるXクラスだった。これにより、警戒が必要な時間帯が延びることも想定され、NASAは太陽活動の監視を継続する。
フレアによって放出された電気を帯びた粒子は、地球の磁場や上空の電離層の乱れを招き、通信機器や全地球測位システム(GPS)などに影響を及ぼすことが懸念される。日本の情報通信研究機構は、6日のフレアによる粒子は8日午後3時~9日午前0時ごろに到達すると予想していた。