原発作業員の被曝限度上げ、緊急時250ミリシーベルトに 規制委
原子力規制委員会は8日の定例会合で、原子力発電所で重大な事故が起きた際に対応にあたる作業員の被曝(ひばく)線量の上限を現行の100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げる法令の改正案を決めた。放射線審議会に原子炉等規制法の関係規則改正を諮問し、2016年4月施行を目指す。
東京電力福島第1原発事故で、政府は収束作業のため上限値を250ミリシーベルトに特例で引き上げ、冷温停止状態になってから100ミリシーベルトに戻した。規制委は国際原子力機関(IAEA)や海外の事例も参考に改正案をまとめ、意見を公募していた。