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福島第1、電源喪失の原因は津波 規制委が中間報告

原子力規制委員会は8日、東京電力福島第1原子力発電所事故について検証した中間報告書をまとめた。事故の拡大を招いた電源喪失について「津波による浸水が原因」との見解を示し、地震の揺れが関与していたとする一部の見方を否定した。

原発事故の原因については、政府や国会がそれぞれ事故調査委員会を設けて検証。政府事故調は津波が主因と判断したのに対し、国会事故調は一部で地震がかかわったと示唆していた。規制委は今回、独自の調査や分析を踏まえて7つの事象について報告した。

1号機の電源喪失の原因について国会事故調は、津波が到達する前に非常用電源が機能を停止したとし、「津波によるものではない可能性がある」と言及していた。

しかし、規制委は電源喪失と津波による浸水の時刻は一致するなどと指摘し、津波が原因と結論づけた。

1号機建屋の4階で水が出ているのを見たという作業員の証言については、建屋上部で使用済み核燃料を貯蔵しているプールの水があふれたためとの見方を示した。

国会事故調は原子炉を冷やす非常用復水器(IC)が地震の揺れで破損して水が漏れた可能性を指摘していたが、これを否定した。

このほか、停止中だった4号機の建屋が水素爆発を起こした原因も分析。炉心溶融を起こした3号機から配管などを通じて水素が流れ込んだと考えることが「合理的」とした。

事故原因が重要な意味を持つのは、それによって今後の再発防止策が変わってくるため。仮に地震が原因なら他の原発でも地震への新たな対応が必要になる可能性があるが、規制委としては今回の中間報告で、津波が事故の原因だったとの見解を示したことになる。

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