健康な人からiPS作製 京大に日立協力、難病研究に活用

2015/9/7 23:30
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京都大iPS細胞研究所は7日、日立製作所から提供を受けた健康な人の血液をもとにiPS細胞を作り、難病研究に役立てることで合意したと発表した。神経や筋肉などの難病患者から作ったiPS細胞と比べるなどして発症原因や進行過程を解明し、治療法開発につなげる狙いだ。

日立が運営する日立健康管理センタ(茨城県日立市)に健康診断に訪れる健康な人の協力を得る。同センタは日立グループの従業員や家族、退職者の健康診断を担い、健診データを蓄積している。今後、約100人の協力者を募り、研究に使うことへの同意を得て血液を採取。匿名化した健診データとともに京大側に提供する。

京大は血液をもとにiPS細胞を作る。iPS細胞は凍結して理化学研究所の施設に保管し、研究に利用する。実験の際は解凍し、新薬候補物質などを加えて反応を調べる。患者から作ったiPS細胞と比べ、難病の治療法開発につなげる。

京大はこれまでに筋肉が衰える筋ジストロフィーなどの患者からiPS細胞を作って研究を進めてきた。難病の仕組みを探るには、性別や年齢などの条件が近い健康な人のiPS細胞と比べるのが有効という。将来は、健康な人が生活習慣病やがんを発症する仕組みなどの研究に活用する可能性もある。

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