ヤフー検索結果に初の削除命令 東京地裁が仮処分決定
大手検索サイト「ヤフー」で自分の名前を検索すると、犯罪に関わっているかのような結果が表示され人格権を侵害されているとして、運営会社に削除を求めた日本人男性の仮処分申し立てで、東京地裁は7日までに、男性の主張をほぼ認め一部削除を命じる決定をした。決定は1日付。
ヤフーによると、国内で同社に削除を命じた決定は初めて。
関述之裁判官は決定理由で、男性は現在、犯罪と無関係な一市民として生活しているとし、「過去についての記載は現在の地位を著しくゆがめている。公共性が高いともいえない」と指摘。削除を求めた47件のうち11件の削除を命じた。
関裁判官は昨年10月、東京地裁で同じ男性による米グーグルへの削除申し立ても認めた。
ヤフーの担当者は「結果の削除は、表現の自由や知る権利を守る観点から慎重さが必要だ。正式な裁判で争うことも視野に対応を検討する」と話した。〔共同〕