水質基準に酸素量を追加 環境省、漁業被害防止へ

2015/7/8付
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 環境省は8日までに、海や湖沼の水質を測る新たな指標として水底付近に含まれる酸素量「底層溶存酸素量」を環境基準に追加する方針を固めた。魚介類や藻類などが生息しやすい水環境を保全し、漁業被害防止につなげる狙い。年内に新環境基準の告示を目指す。

 新基準では水底から1メートル程度で魚介類やその餌となる生き物が生存できる酸素量として、1リットル当たり2ミリグラム以上、3ミリグラム以上、4ミリグラム以上の3段階を設定。各水域で保護対象とする生物の環境適応力を考慮して、国や自治体が基準値を決める。

 東京湾や瀬戸内海などの内湾では、工場排水や生活排水の混入による富栄養化などが要因で、海中の酸素濃度が低くなる「貧酸素水塊」がたびたび発生、アサリなど魚介類の被害を引き起こしている。

 環境省はまた、貧酸素水塊を発生しにくくするため、藻場や干潟の保全・再生といった対策も進める。当初「透明度」も基準に加えることを検討していたが、数値化する科学的根拠が乏しいことなどから、努力目標にすることにした。〔共同〕

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