2019年7月24日(水)

シーボルト事件で幕府没収、地図の写し? 独の子孫宅に

2016/7/7 11:37
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江戸時代後期、来日中のドイツ人医師シーボルト(1796~1866年)が禁制の地図などを持ち出そうとした「シーボルト事件」で、幕府に没収された地図の写しとみられる地図が7日までに、ドイツの子孫宅で見つかった。

調査した国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)の青山宏夫副館長(歴史地理学)によると、シーボルトは事件発覚前に地図を描き写していたと推測され、発見されたのは、それを基に作成された地図という。

地図は本州の西半分と四国、九州が1枚に描かれ、アルファベットの地名や河川の他、緯度や経度も書かれ、欄外には「DAINIPPON」などの文字もある。縮尺やサイズ、表記などから、伊能忠敬が作成し、現在国立国会図書館が所蔵する「カナ書き伊能特別小図」(3図構成)の「西日本」が基になっていると断定した。子孫の家から、この「西日本」の地図が他に4枚見つかったという。

青山副館長は「持ち出そうとした地図の種類など、長年推測だったことが別の史料からも裏付けられた。5枚の地図は少しずつ違っており、シーボルトの日本に対する関心の強さや、地図へのこだわりがうかがえる」と話している。

12日から国立歴史民俗博物館で始まる企画展で公開される。〔共同〕

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