2018年12月11日(火)

相次ぐ地方国立大出身者のノーベル賞受賞 「自由に研究」

2015/10/7付
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2015年のノーベル物理学賞の受賞が決まった梶田隆章さんは埼玉大卒業、生理学・医学賞の受賞が決まった大村智さんは山梨大卒業と、いずれも地方の国立大出身だ。14年の物理学賞も徳島大出身の中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授に贈られた。

相次ぐ地方国立大出身者の栄誉に、文部科学省のある幹部は「地方大は東京大や京都大と違って成果を求めるプレッシャーが少なく、自由に研究に打ち込める雰囲気がよかったのではないか」と話している。

ただ、3人の学生時代とは異なり、今の日本の大学を取り巻く研究環境は厳しくなっている。国からの運営費交付金は、国立大学の法人化後の10年で約1300億円削減された。

若手研究者のポストは終身雇用ではない任期付きが増えており、主要国が研究者数を伸ばすなか、日本は若手が参入せず横ばいとなっている。特に地方大は入学者数の減少傾向に歯止めがかからず、課題は多い。

英教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーションが今月1日に発表した世界大学ランキングによると、東大は43位(昨年23位)、京大は88位(昨年59位)と順位を大きく落とした。昨年141~165位だった東京工業大、大阪大、東北大は上位200校から姿を消した。

日本学術会議の大西隆会長は「全体のお金が減ると、研究にもしわ寄せが出る。ノーベル賞受賞者の数にも影響が出るかもしれない」と懸念している。〔共同〕

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