学校給食の牛乳で370人体調不良 茨城県、異臭訴え
茨城県教育委員会は6日、県内の5日の学校給食で提供された牛乳から異臭がするなどの訴えが児童や生徒から相次ぎ、379人が吐き気などの体調不良を訴えたと明らかにした。いずれも軽症。うち2人は医療機関を受診したという。
牛乳はいずれも水戸市に工場がある「いばらく乳業」が製造しており、水戸保健所や同社が原因を調べている。
県教委によると、水戸市や北茨城市、日立市など県内8市町の小中計60校と県立の特別支援学校1校の児童や生徒、教職員ら計3700人以上が5日午後以降、「消毒臭がする」「水っぽい」などと訴えた。
牛乳は200ミリリットルの紙パックで、いばらく乳業は県内16市町村の298校に供給していた。
県によると、水戸保健所は5日から同社の立ち入り調査を実施し、製造記録を確認した。同社は同じ製品の出荷を見合わせている。担当者は「不快な思いをした子供さんたちにおわびする。食品衛生管理を徹底していきたい」と話した。〔共同〕