2019年1月23日(水)

ベストセラー「日本会議の研究」に販売差し止め命令

2017/1/6 20:04
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ベストセラーとなった新書「日本会議の研究」で名誉を傷つけられたとして、書籍に登場する男性が出版元の扶桑社に販売差し止めなどを求めて申し立てた仮処分で、東京地裁(関述之裁判長)は6日、真実でない部分があり、損害も著しいとして、差し止めを命じる決定をした。ベストセラー書籍の販売差し止めを認めるのは異例という。

「日本会議の研究」は昨年出版。保守系団体の日本会議の成り立ちなどを特定の宗教団体との関係を交えて書いた書籍で、15万部を超えるベストセラーになっている。

この宗教団体の幹部だった男性は、過去の団体での活動などに関して書かれた6カ所について、真実ではなく、社会的信用を失ったなどとして申し立てた。

関裁判長は、このうち1カ所について、裏付ける客観的な資料が存在せず、一部の取材対象者は伝聞を述べているにすぎないなどと指摘。著者が男性に対して直接の取材も行っていないことなどから、「真実でない可能性が高い」とした。

その上で書籍が全国で販売されていることを踏まえ、男性が受ける損害を避けるために、この部分を削除しなければ販売は認められないと結論付けた。

扶桑社は同日、決定を受け、「当社の主張がほぼ認められたが、一部削除を求められたことは誠に遺憾。今後の対応については決定内容を精査して決めたい」とのコメントを出した。

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