大西さん、7日打ち上げ 七夕に短冊「任務の成功願う」
【バイコヌール(カザフスタン)=共同】国際宇宙ステーションに約4カ月滞在する大西卓哉さん(40)が6日、打ち上げ前日の記者会見で「七夕に飛行できてとてもラッキーだ。日本の夢や希望を背負ってフライトできたら」と意気込みを語った。
搭乗するソユーズ宇宙船は7日午前7時36分(日本時間同10時36分)、バイコヌール宇宙基地からソユーズロケットで打ち上げられる。
長旅に備えて髪を刈り上げ、さっぱりした姿で会見に臨んだ大西さんは「きのう30年ぶりに任務の成功を願って短冊を書いた」と明らかにした。植樹した木に会見後、短冊を結び付けたという。
会場には家族や全日空のパイロット時代の同僚、中高の同級生ら約20人が駆けつけた。大西さんはこの日の朝、母親から「子供のころからの夢が目前に迫っているけど精いっぱい頑張って」とメールがあったことを明かし、「日本から友達がたくさん来てくれて誇りに思う。家族や友人に感謝したい」と述べた。心境については「自分でもびっくりするくらい落ち着いている」という。
バイコヌールのホテルで行われた会見には大西さんと一緒に搭乗する米国、ロシアの飛行士も登場。感染症を防ぐためガラス越しで実施した。
大西さんは初飛行。搭乗するソユーズ宇宙船は新型機で、姿勢制御エンジンを改良するなどした。システムの動作を確認しながら飛行するため、約2日かけてステーションに近づき、日本時間9日午後1時13分にドッキングする予定だ。