無届け登山で初の罰則 岐阜県が条例適用、過料5万円
岐阜県が、事前に登山届を提出せずに北アルプスなどに入山した登山者に過料を科す条例の罰則規定を初適用していたことが6日、岐阜県などへの取材で分かった。3月に遭難、救助された男性登山者に5万円の過料を科した。男性は警察に救助された際、登山届を提出せず入山したことを認めたという。
昨年12月1日に施行した改正県山岳遭難防止条例の罰則規定は、北アルプスの西穂高岳など危険度の高いエリアに入る際、無届けだったり虚偽の記載をしたりした場合、5万円以下の過料を科すとしている。
石川県も今年7月から、岐阜県との県境にある白山の火口から4キロ以内に立ち入る際、登山届の提出を義務付ける条例を施行する。
群馬県や富山県でも、無届けの登山者に対し、同様の罰則規定を設けた条例を施行している。〔共同〕