日航機トラブル、滑走路に粉々部品 鳥衝突は否定

2017/9/5 20:15 (2017/9/5 22:11更新)
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羽田発ニューヨーク行き日航機のエンジンから離陸直後に炎が出たトラブルで、国土交通省は5日、エンジン後部にあるタービンの金属製の羽根が複数箇所で欠けていたと明らかにした。

左エンジンの出火トラブルで羽田空港に引き返した日航機(5日)=共同

日航機から空中で放出される燃料(5日、乗客提供)=共同

日航は当初、鳥が機体に衝突するバードストライクの可能性を示していたが、エンジン内部に衝突の痕跡がなかったことから、その後に否定した。離陸した滑走路上からは、機体から落下したとみられる粉々の部品が見つかった。日航は何らかのエンジン不具合が起きたとみて原因を詳しく調べている。

国交省によると、日航6便ボーイング777は5日午前11時、4本ある滑走路の1つで、ほぼ南北方向に延びるC滑走路を北向きに離陸した。

この直後、国交省東京空港事務所職員がモニターで左エンジンから炎が出ているのを確認するとともに、滑走路北端に近い芝生から煙が上がっているのを発見。C滑走路を閉鎖し、点検に向かった事務所職員が部品を見つけた。滑走路は午後1時前に運用を再開した。

日航によると、機体は安全に着陸できるよう房総半島沖を旋回中に、両翼の燃料タンクから余分な燃料を放出した上で羽田に引き返して正午すぎ、緊急着陸した。乗客にけがはなく、大半が別の機体に乗り換え、5日中に羽田を出発した。

米国での学会に向かうため搭乗していた熊本大准教授の小林牧子さん(43)は「離陸直後に『エンジントラブルが発生したため、引き返します』とアナウンスがあった。乗務員はぴりぴりしていたが、乗客は落ち着いていた。まさか出火していたとは思わなかった」と振り返った。

空港に近い野球場にいた千葉県茂原市の八代美紀さんは「バーンという連続した大きな音が聞こえて飛行機を見ると、左側のエンジンからオレンジ色の火が出ていたのでびっくりした。低い高度で急旋回し、落ちないかと心配した」と話した。〔共同〕

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