福岡・大分で記録的大雨 特別警報、10人安否不明

2017/7/6 0:22 (2017/7/6 1:51更新)
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停滞する梅雨前線に湿った空気が流れ込んだ影響で大気が不安定になり、九州北部は5日、各地で大雨となった。福岡県朝倉市は観測史上最大となる1時間に129.5ミリの猛烈な雨を観測。気象庁は数十年に1度の重大な土砂災害の危険があるとして、福岡県と大分県に大雨特別警報を出した。両県で計10人の安否が分からなくなり、42万人以上に避難指示が出た。

公民館に避難した住民ら(5日、福岡県添田町)

大雨の影響で氾濫した福岡県添田町の彦山川(5日)=国交省九州地方整備局提供・共同

政府は官邸対策室を設置。菅義偉官房長官は5日夜、緊急の記者会見を開き、自衛隊を派遣すると発表した。6日朝から自衛隊、消防、警察など計6000人規模で対応する。これに先立ち安倍晋三首相は、消防・自衛隊と緊密に連携し全力で取り組むよう指示した。

福岡県などによると、県内で9人の安否が不明。朝倉市で「子供1人が流されている」との通報があったほか「崖崩れで住人2人と連絡が取れない」「男性1人が流された」との通報があった。同県東峰村では「家が流された」との通報があり、住人2人が室内にいた可能性がある。警戒巡回中だった県職員3人と連絡が取れないという。

大分県日田市によると、自宅の様子を見に行った男性1人と連絡が取れないという。

朝倉市災害対策本部などによると、同市宮野周辺で川の水位が上がり、25世帯95人が孤立状態になった。

朝倉市の松末小学校には、小学校の生徒や教員、近くの保育園児ら約50人が避難したが、土砂崩れや川の氾濫の危険性があるとして、自衛隊が出動した。ボートなどで救助に当たる。

気象庁によると、朝倉市では5日午後3時40分ごろまでの1時間に、1976年からの観測史上最大となる129.5ミリの雨を記録。3時間雨量も過去最大の261.0ミリを観測した。添田町や久留米市、日田市など広い範囲で大雨を観測した。

九州地方整備局によると、添田町の彦山川や日田市の花月川などが氾濫した。大分県などによると、日田市内で花月川にかかるJR久大線の線路が流されたという。福岡県警によると、同県大刀洗町や添田町などで道路冠水が発生し、各地で通行止めになっている。

NTT西日本によると、朝倉市などの一部で電話やインターネット回線が使えなくなっている。九州電力によると、午後9時時点で約7千戸が停電した。

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