FX詐欺117億円被害か 愛知県警、容疑の男2人逮捕
愛知県警は6日までに、外国為替証拠金(FX)取引への投資金名目で約2300万円をだまし取ったとして、住所不定の無職、伊藤正明容疑者(47)ら男2人を詐欺の疑いで逮捕した。県警によると、2人は容疑を否認しているという。
県警によると、伊藤容疑者らは「シンフォニー」などの名称でFX取引の投資セミナーを開催。2010年以降、全国の投資家約3000人から約117億円を集めたとみられる。
逮捕容疑は11年12月から今年8月にかけて、「(投資セミナーの)会員になれば、FX取引で高い運用益を上げられる」などと勧誘し、愛知県の会社役員の男性(50)ら3人から2350万円を詐取した疑い。実際にはFX取引の運用などはしていなかったという。
伊藤容疑者らは9月、投資家から集めた資金を私的流用して約2億円の所得を隠し、所得税約7000万円を脱税したとして、名古屋地検特捜部に所得税法違反(脱税)の罪で起訴された。
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