2019年4月20日(土)

リンドウ花開け、咲かない品種を改良 岩手大など完成視野

2017/1/5 21:55
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花束に使われる植物リンドウの生産量日本一を誇る岩手県八幡平市の花き研究開発センターと岩手大が、つぼみが開かない現在の主力品種を改良し、花を咲かせようと取り組んでいる。完成に近づいており、関係者は花が咲くリンドウの人気が高い海外への販路拡大に期待を寄せる。

開発センターによると、リンドウは花が大きく開くササリンドウと、ほぼ開かないエゾリンドウに大別できる。年間約2700万本を出荷する八幡平市ではエゾリンドウが主体で、輸出は1%未満の約13万本だ。

海外で人気のササリンドウにも課題があり、観賞に向く期間がエゾリンドウの約半分の2~3年ほど。開発センターが岩手大農学部の吉川信幸教授に「長く栽培できるエゾリンドウに花を咲かせられないか」と相談し、開発が始まった。

実は従来の研究から、エゾリンドウも根気よく改良すれば大きく花が開くようになるとみられている。最初にササリンドウと交配させ、さらに何世代にもわたりエゾリンドウを掛け合わせるやり方だ。

しかし、1回の世代交代に2年かかるため完成まで10年以上必要で、実用に向かなかった。開発センターの日影孝志所長は「エゾリンドウの種類もさまざまで、どれを掛け合わせればいいのか分からず、とにかく時間がかかる」と話す。

吉川教授は、リンゴの品種改良用に自らが開発し、特定の遺伝子を組み込んだウイルスを活用。エゾリンドウとササリンドウを交配させたものにウイルスを感染させると、その後の世代交代のサイクルが5~6カ月に短縮された。

今はエゾリンドウを繰り返し掛け合わせている段階で「花が開くエゾリンドウ」の完成が視野に入ってきた。2017年から研究室以外の環境で育てるのが目標で、吉川教授は「海外で人気になる品種作りの役に立ちたい」と意気込んでいる。〔共同〕

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