小池都知事「責任者は懲戒処分」 豊洲問題
東京都の小池百合子知事は5日午後の都議会一般質問の答弁で、豊洲市場(江東区)の建物の下に盛り土がされていなかった問題を巡り、「退職者を含む歴代市場長や幹部職員について、個人の特定など行政監察手続きを進め、懲戒処分などの対応をとる」と述べた。
公明党都議の質問に答えた。

小池知事は「まず中央卸売市場の体制を刷新したい。新しい目で豊洲市場の安全性の確保について、専門家会議などとともに検討してもらいたい」と強調。市場問題の責任者に対しては、懲戒処分を含む厳しい姿勢で臨むことを明確にした。
2020年東京五輪・パラリンピックに向けた職員人事に関する質問に対しては「継続性に着目した人事が求められる。今後、例えば、リオデジャネイロで学んだことを東京大会でいかせるような配置管理をしていく」と話した。
自民党都議は「左側通行を突然、明日から右側通行では困る。行政の連続性をどう考えるのか」と質問。小池知事は「負の遺産を残さないために、いまやらずしていつやるのか。説明責任を果たし、都民、納税者の理解と共感を得ていきたい」と切り返した。