奈良で小6女児連れ去り、男を逮捕 女児無事保護
奈良県香芝市のリサイクルショップで4日午後、家族と買い物中の小学6年の女児(11)が行方不明になった。現場で女児のサンダルの片方が見つかり、悲鳴が聞こえたとの情報があることから、県警は連れ去られた可能性もあるとみて捜査。5日夜、同県大和高田市内で女児を無事保護し、男を監禁容疑で現行犯逮捕した。女児に外傷などはないという。
県警は今後、詳しい動機や連れ去りの経緯などについて調べる。
県警によると、女児は4日午後1時半ごろ、両親らと香芝市内のリサイクルショップに車で買い物に来た。
リサイクルショップは北館と車道を挟んだ南館に分かれており、女児は同日午後1時50分ごろ、母親(43)に「(南館にある)トイレに行ってくる」と言って北館を出たのを最後に行方が分からなくなった。
女児の姿が見えないのを不審に思った母親が、南館にある女子トイレの様子を見に行ったところ、個室内で女児が履いていた水色サンダルの片方を発見した。午後3時10分ごろ、父親(46)が110番した。
県警の調べなどによると、午後2時前、トイレ付近で休憩していた男性従業員2人が「きゃー」との悲鳴を聞いたという。同じ頃、駐車場から車が走り去る目撃情報も寄せられたという。
トイレは南館の駐車場を通って店外から出入りする構造で、サンダルは奥側の個室で見つかり、個室の鍵がこじ開けられた跡などはなかった。
北館の出入り口の防犯ビデオには午後1時50分ごろ、女児が店外に出る姿が映っていた。
県警は5日、現場の状況から女児が何者かに連れ去られた可能性があるとみて公開捜査していた。