2019年2月18日(月)

古い海図探しています 海保、関東大震災で原本焼失

2017/1/5 12:29
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海上保安庁が、関東大震災で原本が全て焼失した、明治から大正期の古い海図収集に力を入れている。何枚が欠けているのかすら判然としない状況だが、担当の海洋情報部は「古い海図は、沿岸地形や領海に関する情報が載った貴重な歴史資料。保管している方は、ぜひ連絡してほしい」と呼び掛けている。

日本では1871年(明治4年)に当時の兵部省海軍部が海洋調査を始め、翌年に海図第1号の「釜石港」を刊行した。測量船の船底から音波ビームを出して広範囲の地形を把握する現在主流の方法と異なり、当時は重りを付けたロープを沈めて水深を測っていた。

大正期にかけて台湾や朝鮮に進出したため海図の作製数が増加したが、1923年の関東大震災で東京・築地にあった庁舎が被災。約2300パターンあったとされる海図の原本が焼失した。

その後、引退した船員や、海図を交換していた外国の海軍などから寄贈を受けたが、震災で目録も焼けたため、どの海図がないかさえ分からなくなってしまった。

古い海図でも水深や記号の表記ルールは変わっておらず、埋め立てやしゅんせつなど沿岸の変遷が分かるほか、日本の領土や領海を主張する根拠にもなるという。現在は、すべての海図がデジタルデータで分散保存されている。

問い合わせは海洋情報部企画課、電話03・3595・3620。〔共同〕

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