砂川事件再審請求、8日に決定 東京地裁
米軍旧立川基地の拡張計画をめぐる1957年の「砂川事件」で有罪(罰金刑)が確定した静岡市の土屋源太郎さん(81)ら4人の再審請求について、東京地裁(田辺三保子裁判長)は8日に決定を出すと決めた。弁護団が明らかにした。
土屋さんらは柵を壊して基地に立ち入った刑事特別法違反罪に問われた。59年の一審東京地裁は駐留米軍を憲法9条が禁じた「戦力」に当たるとして無罪を言い渡したが、最高裁は破棄した。
土屋さんらは当時の田中耕太郎最高裁長官が判決前に米側と接触し、見通しを漏らしていたことを新証拠と位置付け、憲法が保障する公正な裁判を受ける権利が侵害されたとして2014年6月に再審請求した。〔共同〕