「はやり目」流行衰えず ウイルス性角結膜炎、冬に向け警戒

2015/11/5 0:42
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「はやり目」と呼ばれる流行性角結膜炎の流行が例年よりも拡大していることが4日、国立感染症研究所の調査で分かった。例年であれば患者が減る秋になっても流行が続き、勢いが衰えないまま患者が増える冬場に突入する恐れがあり、専門家は注意を呼び掛けている。

感染研のまとめによると、今年は8月中旬以降、全国の定点医療機関からの報告が急増した。最新データの10月19~25日の1週間の速報値では、1医療機関当たりの患者数が全国平均で0.95人と、過去10年間で最多だった2005年同期の0.92人を上回った。

都道府県別では、宮崎(5.50人)、鳥取(4.33人)、熊本(4.11人)、愛媛(3.50人)、長崎(3.38人)など西日本で多い。

流行性角結膜炎はアデノウイルスの感染で起こる目の病気で、結膜の充血や涙、目やにが特徴。涙や目やにを介して感染し、特別な治療法はなく、対症療法が中心となる。感染研の藤本嗣人室長は、今季は過去5年以上大きな流行がなかったウイルスのタイプが主流となっており、患者数が増えたとみている。

アデノウイルスは感染力が強く、かかった場合は学校保健安全法の規定で幼稚園から大学までの学校で出席停止となる。停止期間は感染を広げる恐れがなくなるまでで、7~10日間程度が多い。

目の感染症に詳しい福岡大医学部の内尾英一教授は「今年は家庭内感染が多い。タオルの共有はせず、手洗いが大事だ」と指摘している。〔共同〕

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