2019年1月19日(土)

「ありがとうしかない」 大隅さん夫妻会見

2016/10/4 13:18
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「いろんな意味で支えてくれた」「分かってくれていると思うので、言葉としては『ありがとう』しかない」。ノーベル生理学・医学賞の受賞決定から一夜明けた4日、東京工業大栄誉教授の大隅良典さん(71)は、東工大すずかけ台キャンパス(横浜市)で記者会見し、同席した妻の萬里子さん(69)に感謝の言葉を繰り返した。

笑顔で記者会見する東工大の大隅良典栄誉教授と妻の萬里子さん(4日午前、横浜市緑区)

笑顔で記者会見する東工大の大隅良典栄誉教授と妻の萬里子さん(4日午前、横浜市緑区)

大隅さんと萬里子さんは午前11時、多くの大学関係者や学生らであふれかえった会見場に現れ、記念撮影に応じた。

前日は未明まで取材に対応した大隅さんは「まだ実感が湧かないのが正直なところ。自宅に帰って、酒でも飲み始めたら湧くのかな」と笑顔で話した。

大隅さんから電話で受賞を伝えられたという萬里子さんが「いつも私をからかうので、きのうも『またうそかな』と思ったが、本当で心底驚いた」と話すと、大隅さんは苦笑いを浮かべた。

東大大学院の同じ研究室で出会い、勢いで学生結婚したという。大隅さんは「運命の出会いとしか思えない。意見の対立がなくて、互いになんとなく認め合ってこれた。空気のようなもの」と2人の関係を表現した。

萬里子さんは「価値観が同じで自然体でこられた」「見かけ通り穏やかで一緒にいて心が落ち着く」と応じる一方で、「(大隅さんは)いいかげんなところもあるが、『良い加減』でやってこられた」と笑いを誘った。

自宅に戻ったら作ってあげたい食事をきかれると「あまりぜいたくな人ではないので、ご飯と味噌汁と魚があれば十分」と話し、「どうにか元気で、この行事をすべて乗り越えてほしい」と夫の体調を気遣った。

大隅さんは3日夕の受賞決定発表後、同大大岡山キャンパス(東京・目黒)で未明まで取材などに対応し、神奈川県大磯町の自宅には帰れず、ホテルに宿泊した。

休めたのは3時間半ほど。「今はまだ昨日の延長みたいなものなので、家に帰ったら、その時心境の変化があるかな」と話した。

国内外から多くの祝福メールが寄せられているが、きちんと確認できていないといい、「いつゆっくり見られるかな」とおどけるように首を傾けた。授賞式は12月にスウェーデンのストックホルムで開かれる。「自分は晴れがましい所は苦手な人間。英語でスピーチをしても言いたいことを百パーセント言えたことはない」と語った。

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