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豊洲地下水調査、9回目は採水にかける時間短く

業者証言などで判明

(更新)

豊洲市場(東京・江東)の移転問題を議論する東京都議会の特別委員会は4日、市場の地下水モニタリング調査に当たった業者を参考人として招致した。証言などから、ベンゼンなど有害物質の数値が急激に悪化した9回目の調査では採水にかける時間が短く、1~8回目と異なっていたことが分かった。

昨年11~12月に行われた9回目の調査は湘南分析センター(横浜市)が実施。同社の担当者の証言によると、採水前にたまった井戸水を除去するパージと呼ばれる作業を巡り、9回目はパージのあと数十分後に採水を始めた。1~8回目の採水はパージの翌日が大半で、9回目とは間隔が異なっていた。

数値の悪化との関連は不明で、今後検証が必要になりそうだ。都は採水時間について「環境省のガイドラインに規定はない」としており、他の業者にも確認を進める。

また、同社の担当者は調査を請け負う際、「採水が困難な状況が分かり作業の延期や辞退を申し出たが、都から進めるよう促された」と述べた。延期の申し入れに対し、都側は「責任を持つ」と明言したといい、調査がスピード重視で進められた可能性がある。

都が9回目の数値を暫定値として公表したことについては「(時間的には厳しかったが)慎重に慎重を重ね試験をした。暫定値とは不本意」と批判。基準超の有害物質が出た際、都が他の調査結果と合わせて検証すべきだったとも指摘した。

参考人招致には作業を実際に手がけたり受注したりした10社(共同事業体含む)のうち6社が出席。都議の質問に対し「環境省のガイドラインに基づいて慎重に取り組んだ」「技術にたけた人材が適切に作業した」などと答えた。一方で作業現場での都の担当者の立ち会いが毎回はなかったという説明もなされた。

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