子ども35年連続減 14歳以下1605万人、人口比12.6%
「こどもの日」を前に総務省が4日まとめた人口推計(4月1日時点)によると、外国人も含めた14歳以下の子供の数は前年と比べて15万人減の1605万人で、35年連続の減少となった。総人口に占める割合は12.6%で、42年連続の低下。比較可能なデータのある1950年以降、人数、割合ともに過去最低を更新し、少子化に歯止めがかからない現状が改めて浮き彫りになった。
内訳は男子が822万人、女子が782万人。3歳ごとに区切った年齢層別では、低年齢層ほど人数が少なく、12~14歳が342万人で、0~2歳が307万人。
都道府県別(2015年10月1日時点)の数を千人単位で比較すると、増えたのは東京だけ。福岡、沖縄が横ばいで、他の44道府県はいずれも減った。人口に占める子供の割合は沖縄の17.4%が最高で、秋田の10.6%が最低だった。
推計時点に違いがあるが、国連人口統計年鑑に人口4千万人以上として掲載されている31カ国で比べると、子供の割合はドイツの13.1%を下回り、最も低かった。
1950年以降のデータによると、子供の数は54年の2989万人をピークに減り始めた。第2次ベビーブームの71~74年ごろにいったん増加したが、82年から一貫して減り続けている。〔共同〕
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