遺族「危険な状況、今も」 シンドラー製エレベーター事故10年

2016/6/4 12:52
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東京都港区のマンションで2006年、住人の都立高2年、市川大輔さん(当時16)がシンドラーエレベータ社製のエレベーターに挟まれて死亡した事故から3日で10年となり、遺族や支援者が現場近くで集会を開いた。原因究明や再発防止を求めてきた母、正子さん(64)は「教訓を生かしたいと歩き続けてきたが、危険な状況は今も続いている」と訴えた。

パネルディスカッションで正子さんは「国の制度で新設エレベーターは対策が義務化されたが、既存のものは置き去り。訴え続けても変わらないことが多すぎる」と危機感をあらわにした。

ノンフィクション作家の柳田邦男さんが講演し「日本では、安全を最優先に組織を運営しようという意識が未成熟だ」と指摘。個人ではなく、組織に刑罰を科す制度を検討すべきだと話した。

マンションと同じ建物内に設けた献花台には高校野球に打ち込んでいた大輔さんの写真などが飾られ、同級生や、野球仲間の保護者らが次々と訪れて手を合わせていた。

事故は12階で止まったエレベーターのドアが開いたまま急上昇し、降りようとした大輔さんが挟まれた。〔共同〕

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