肺炎の予防法開発に道 大阪市立大、菌感染の仕組み解明

2015/12/5 21:53
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発熱やせき、肺炎を引き起こす細菌「マイコプラズマ・ニューモニエ」が、人の気道に取り付き、感染する仕組みの一部を大阪市立大の宮田真人教授(細菌学)のチームが明らかにし、5日までに米専門誌に発表した。感染を防ぐ手法の開発につながる可能性があるという。

チームによると、マイコプラズマの大きさは1~2マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル。接着器官と呼ばれる小さな突起を使い、人の組織の表面に取り付いた後、表面を滑るように動きながら栄養を吸収する。

接着器官はさまざまなタンパク質で形作られる複雑な構造で、これまで10種類の構成タンパク質が報告されていたが詳細は不明。ゲノム(全遺伝情報)を基に分析しても、他の生物に類似した器官は見られないという。

チームは、接着器官を分離して解析し、新たに3種類のタンパク質を発見した。さらに、計13種類の構成タンパク質が器官のどの部分を形作っているのかを突き止めた。

この結果、マイコプラズマの移動には特定の2種類のタンパク質と、いくつも並んだ棒状の別のタンパク質の両方が関わっていることが判明。互いに接しており、2種類のタンパク質が棒状タンパク質に動力を伝え、推進力を生んでいる可能性があるとみている。

宮田教授は「薬が効かないマイコプラズマが増えている。治療法開発に貢献したい」と話す。〔共同〕

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