2019年8月20日(火)

福島・楢葉町、4年半ぶり避難指示解除 再生へ一歩

2015/9/5付
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政府は5日午前0時、東京電力福島第1原子力発電所事故で福島県楢葉町(人口約7400人)に出している避難指示を解除した。解除は3カ所目だが、事故で全住民が避難している7町村では初めて。生活環境の整備や除染作業の進展への不安などから、戻る住民は一部とみられるが、事故から4年半、「古里の再生」に向けた一歩が踏み出された。

避難指示解除を前に開かれたイベントでキャンドルを並べる子どもたち(4日、福島県楢葉町)

楢葉町は、ほぼ全域が比較的放射線量の低い「避難指示解除準備区域」に指定されている。日中の滞在のみ認められていたが、今年4月から解除に向けて住民が夜間も滞在できる「準備宿泊」を実施している。

ただ、準備宿泊に申し込んだのは町民の約1割の約780人にとどまっている。昨年10月時点の町民の意向調査では、「(解除後に)すぐに戻る」が9.6%、「条件が整えば戻る」が36.1%だったのに対し、「戻らない」が22.9%。「今はまだ判断できない」が30.5%に上った。

町民の帰還を進めるため、政府は除染後も放射線量が高い地点を中心に「フォローアップ除染」を実施中。隣の広野町にある病院に通うバスの運行や町内にあるスーパーからの宅配サービスなども始めている。

政府は6月に福島の復興指針を改定し、2016年度末までに、居住制限区域と避難指示解除準備区域の解除を目指す方針を決めた。8月31日からは南相馬市など3市町村でも準備宿泊を始め、解除に向けた動きを加速させている。

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