藤井四段が永世名人破る 異例の生放送、森内九段を
将棋界最多の29連勝を達成した最年少プロ、藤井聡太四段(15)は3日、東京都内で指されたNHK杯トーナメント2回戦で永世名人の資格を持つ森内俊之九段(46)を破った。3回戦で今年の名人戦挑戦者、稲葉陽八段(29)と対戦する。
NHK杯は通常、対局を事前に収録して放送しているが、今回は関心の高さを考慮して、異例の生放送となった。
対局は藤井四段の後手番で、積極的な攻めでペースを握った。最後は持ち前の鋭い終盤力を発揮し、94手までで相手を投了に追い込んだ。公式戦の通算成績は39勝5敗。
森内九段は名人8期など、タイトルを通算12期獲得したトップ棋士。5月から日本将棋連盟の専務理事を務めている。
次回は7日、新人王戦でベスト4入りを懸け、佐々木大地四段(22)と対戦する。〔共同〕