子どもに日本国憲法を解説 弁護士の出版相次ぐ

2017/1/3 22:00
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 改正を巡る議論が活発化する日本国憲法について、弁護士が子供向けに解説する本の出版が相次いでいる。「憲法は特別なものではなく、生活の中にあるものだと伝えたい」と難解な条文をイラストと易しい言葉でかみ砕いて説明。大人の入門書としても注目されている。

 児童書で知られる「ポプラ社」(東京)は昨年4月、学校の図書用に「いまこそ知りたい! みんなでまなぶ 日本国憲法」を出版。執筆・編集を弁護士有志のグループ「明日の自由を守る若手弁護士の会」の橋本智子弁護士らが担当した。

 全3巻で、各章に身近な場面から憲法について考える漫画を挿入。13条(個人の尊重)と14条(法の下の平等)では、視覚障害のある子と全員リレーに参加する方法を話し合う学校のホームルームで、本人の思いを聞くシーンを描き「あなたは、生まれながらのあなたとして大切にされる存在だと憲法は保障している」と説明する。

 難しい条文を子供に優しく語り掛けるように表現する工夫も。「思想・良心の自由」は「心の中でなにを考えても、なにを想像しても自由。だれにもとやかくいわれるすじあいはない」。他にも「自衛隊って軍隊じゃないの?」との疑問に始まり、沖縄の米軍基地問題などを紹介。同性愛やヘイトスピーチ(憎悪表現)も取り上げた。

 「百獣の王ライオンは強くて頼りになるが、暴れたら怖い。おりに入れることで安心して生活できる」。国家権力と憲法を、ライオンとおりに例えるのは広島市の楾(はんどう)大樹弁護士。市民向けの憲法講座で「これなら分かる」と多くの反響があり、憲法の全体像をイラストで解説する「檻(おり)の中のライオン」を6月に出版した。講演依頼も相次いでおり、楾弁護士は「憲法とは何か、多くの方に知ってほしい」としている。〔共同〕

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