2019年1月20日(日)

騎馬戦落下でまひ、県に2億円賠償命令 福岡地裁

2015/3/3付
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体育祭の騎馬戦で落下し、首から下がほぼまひしたのは学校が安全配慮義務を怠ったためとして、福岡県立高校の元生徒の男性(29)が県に約2億9千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁は3日、県に約2億円の支払いを命じた。永井裕之裁判長は「事前に十分な練習が必要だった」などと判断した。

永井裁判長は「高校側は事前にルール説明や移動方法を確認する予行演習をしたが、実戦形式の練習はなかった」と認定。高校側は「組み合う騎馬2騎につき審判員を1人配置するなど安全に配慮した」と主張したが、判決は「生徒が落下した場合に受け止めやすいよう、複数の審判員が必要だった」とした。

判決によると、男性は県立筑前高校(福岡市)の3年生だった2003年9月、騎手を務めた騎馬戦で組み合っている際に落下。首から下がほぼ動かなくなり、現在も車椅子で生活している。

男性側の代理人弁護士は3日の記者会見で「騎馬戦では過去にも同様の事故が起きており、教訓が生かされていない。事故を防ぐ具体的な取り組みが必要だ」と訴えた。

福岡県は「判決の内容を慎重に検討し、今後の対応を考えたい。体育祭などでの事故防止について今後も安全指導の徹底を図る」とのコメントを出した。

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