2019年8月18日(日)

心臓病の遺伝子修復に成功 人の受精卵をゲノム編集

2017/8/3 2:00
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【ワシントン=共同】人の受精卵をゲノム編集で改変し、心臓病の原因となる遺伝子変異を高い効率で修復することに成功したと、米オレゴン健康科学大のチームが2日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。子宮に戻して成長させるのは避けた。ゲノム編集は狙った遺伝子を効率的に改変できる技術。人の受精卵への応用は中国で実施例があるが、米国では初めて。

従来に比べて成功率が大幅に高まり、受精卵が成長する際に正常な細胞と異常な細胞が混じる問題も避けられた。子供が遺伝病になるリスクを減らせる可能性がある。チームのミタリポフ教授は「臨床応用を見据え、精度を上げたい」と話した。

ただ生殖に関わるゲノム編集は安全面の懸念が残る上、改変された遺伝子が将来の子孫に受け継がれるため倫理的な批判が根強い。専門家は「実際の応用には十分な検討が必要だ」と指摘する。

チームは、肥大型心筋症の原因とされる遺伝子変異を持つ精子と、ゲノム編集のための試薬を同時に正常な卵子に注入。体外受精でできた58個の受精卵のうち、42個が正常な遺伝子だけを持っていた。

人のゲノム編集について、米科学アカデミーは技術が向上すれば将来容認しうるとの見解を示している。

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