2018年7月23日(月)

「宗像・沖ノ島」世界遺産に登録勧告 8件中4件は除外

2017/5/6 0:00
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 文化庁は5日、世界文化遺産への登録を目指す古代遺跡「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」(福岡県)について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が登録を求める勧告をしたと発表した。構成資産の半分の4件を除くことが条件。7月の世界遺産委員会で登録が正式に決まる見通し。登録されれば国内では5年連続、21件目の世界遺産となる。

福岡県宗像市の沖ノ島=共同

原生林の中にある宗像大社沖津宮(2016年9月、福岡県宗像市の沖ノ島)

 宗像・沖ノ島と関連遺産群は4~9世紀に航海の安全を祈る古代祭祀(さいし)が行われた九州北部の沖ノ島(宗像大社沖津宮)や大島(同宮遥拝所、同大社中津宮)、九州本土の同大社辺津宮、祭祀を担う豪族が築いた新原(しんばる)・奴山(ぬやま)古墳群など宗像、福津両市の8件の国指定遺跡で登録を目指していた。

 諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)は、このうち大島と九州本土の4件を除く沖ノ島付近の4件について世界遺産への登録を勧告した。

 沖ノ島には国家的な祭祀の遺跡が残り、指輪や鏡など大陸との交流を示す奉納品が出土。約8万点が国宝に指定されている。島全体が神体とされ、今も一般の立ち入りを制限している。

 除外条件を巡っては、2013年に富士山(山梨、静岡両県)が世界文化遺産に登録された際、イコモスは構成資産の三保松原(静岡市)の除外を条件に登録を勧告。日本政府が説明した結果、世界遺産委では三保松原も含めて全て認められた経緯がある。

 政府は16年1月に宗像・沖ノ島を世界文化遺産に推薦。同9月にイコモスが現地調査していた。

 日本国内の世界文化遺産は現在、原爆ドーム(広島県)や昨年登録された国立西洋美術館(東京都)など16件。自然遺産は小笠原諸島(東京都)など4件ある。政府は18年には「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎、熊本両県)の文化遺産登録をめざしている。

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