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よく増えるインフルエンザウイルス開発 東大、培養細胞で

培養細胞でよく増えるインフルエンザウイルスを東京大の河岡義裕教授らが開発した。鶏卵を使う現在の手法より効き目の高いワクチンを効率よく作れるという。毎年流行するインフルエンザウイルスだけでなく、新型が突然流行しても素早くワクチンを作れるようになると期待している。

米ウィスコンシン大との共同研究成果。英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(電子版)に2日発表した。

インフルエンザのワクチンは一般的に、鶏の有精卵にウイルスを植え付けて作る。この手法はウイルスがよく増える半面、途中でウイルスにわずかな変化が起き、ワクチンの効き目が下がるケースがあった。

研究チームは遺伝子からウイルスを合成する技術を使い、培養細胞でもウイルスがよく増えるようにした。ウイルスの増殖性を高める遺伝子変異を突き止め、高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)や季節性のウイルスなどを作った。

これらをイヌやサルの腎臓細胞に感染させ、よく増えることを確認。H5N1型は能力を高める前と比べてウイルス量が約220倍になった。増やす途中で変化が起こる恐れも少ないという。培養細胞をワクチン作りに活用する手法はこれまでもあったが、生産効率が低いのがネックだった。

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