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急襲、晩さんが暗転 富裕層使う人気店

バングラ テロ

武装グループが襲撃したのは外国人が集まる人気のカフェだった。多くの人が出入りし、警備が緩やかな場所「ソフトターゲット」を狙ったテロが世界で相次ぐ。バングラデシュ国内でもイスラム過激派の動きが活発化しているとされ、現地の日本人社会では警戒感が高まっていた。

襲撃現場となった飲食店「ホーリー・アーティザン・ベーカリー」(2015年12月、ダッカ)=グーグル提供

事件が起きた首都ダッカのグルシャン地区は、各国の大使館や外交官の住居などが集まる地域。日本人を含めた外国人が出入りする店が点在している。

現地で教育支援などの活動をする日本の非政府組織(NGO)「シャプラニール=市民による海外協力の会」ダッカ事務所長の藤崎文子さん(48)によると、テニスのスコート姿で出歩く外国人女性がいるなど、イスラム教徒が人口の9割を占める同国では特殊な地域だという。

現場となった飲食店「ホーリー・アーティザン・ベーカリー」は自家製パンが売り物で、昼食のサンドイッチと飲み物に数千円かかる高級店。周辺にも同じような店が散在し、現地の富裕層や外国人が利用している。事件では日本人やイタリア人が犠牲になった。

「ソフトターゲット」を狙ったテロや事件は近年、増加傾向にある。2015年にはチュニジアの博物館前で男2人が銃を乱射し、日本人を含む観光客に犠牲者が出た。同年11月、130人が死亡したパリの同時テロでは劇場やレストランが狙われた。今年3月にはベルギー・ブリュッセルの地下鉄駅と空港で同時テロが起きている。

バングラデシュ国内では過激派組織「イスラム国」(IS)系を名乗るグループによるテロが頻発。藤崎さんは「現地では夜の外出を極力やめている日本人が多く、緊張感が高まっていた。自分たちも地方への出張を控えるなど気をつけていた」と話す。

グルシャン地区では昨秋、イタリア人男性がジョギング中に銃撃されて死亡。街中を巡回する警察官を増やすなど治安当局が外国人を狙う犯罪への警戒を強めていたという。

15年10月、同国北部で農業開発に携わっていた星邦男さん(当時66)が射殺された事件を受けて、日本の外務省も同国の渡航情報を「十分注意」から「不要不急の渡航中止」に引き上げ、注意を呼びかけていた。

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