幻の流星群、58年ぶり観測 ほうおう座流星群

2014/12/2付
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1956年に第1次南極観測隊が見つけ、幻の流星群と呼ばれる「ほうおう座流星群」が2日、大西洋のスペイン領カナリア諸島で58年ぶりに観測された。国立天文台などのチームが出現を予測し、当時隊員だった中村純二東大名誉教授(91)らと共に現地に出向き観測した。

この流星群は56年12月、南極に向けインド洋を航行していた観測船「宗谷」で、甲板にいた中村さんや同僚が発見した。ピーク時は1時間に300個ほどが流れ「流星雨」と呼べるほどの規模だったが、翌年以降、現れたという報告例はない。

今回観測した国立天文台の渡部潤一副台長によると、1時間当たり数個の流星が現れ、流れる方向から、ほうおう座流星群の再来と判断した。

チームによると、中村さんはこの流星群の特徴であるゆっくりした流れを見て「なつかしい。(出現を予測した)計算は正しかったですね」と感想を述べたという。

流星群は、彗星などがまき散らしたちりを、地球が通過して起きる。ほうおう座流星群の母天体は、1819年に発見された彗星と考えられていたが、この彗星は長らく見失われていた。

ところが2003年に小惑星として発見された天体が、活動をほぼ終えたこの彗星だと近年判明。「かわさき宙と緑の科学館」の佐藤幹哉さん(47)が、軌道などから流星群の再来を計算した。

現地で観測した佐藤さんは「予想した時間に現れて、ほっとした」と話している。〔共同〕

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