京都府医大学長が再任辞退 大学側、解任請求せず

2017/3/2 13:28
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暴力団組長を巡る京都府立医大病院(京都市)の虚偽診断書作成事件で、組長との交際を指摘され、大学の評議会から辞任勧告を受けた府立医大の吉川敏一学長(69)が2日、体調不良を理由に、4月からの3期目を辞退する意向を大学側に示した。これを受け、大学側は学長解任請求をしないことを決めた。

吉川氏は2月28日の記者会見では続投に強い意欲を見せたが、この日、弁護士を通じて発表した文書では「体調の悪化が著しく、4月以降も学長という重責を3年にわたり果たしていけるか不安を抱くようになった」と説明。「大学運営を新たな学長に任せ、身の潔白を証明していくことが、教職員や学生に対して果たすべき責務であると考えるに至った」としている。

弁護士は、疑惑を認めたり、責任を取ったりしたわけではないと強調。吉川氏は入院中で、3日の大学卒業式も出席しないと明かした。

吉川氏はこれまで虚偽回答書作成への関与を否定。暴力団山口組淡海一家の総長、高山義友希受刑者(60)とは、京都・祇園の飲食店で2回、偶然会っただけなどとして、親密な関係はなかったと主張している。

吉川氏は2011年4月から学長を務め、現在2期目。今年1月の学長選考会議で再任が決まり、4月から3期目の任期が始まる予定だった。

アンチエイジング(老化防止)研究で知られ、テレビ番組にも専門家として出演したこともあった。学長就任後は、幅広い人脈を生かし、大学への寄付集めでも手腕を発揮していた。

大学の評議会は2月24日、吉川氏に辞任を勧告。大学側は学長選考会議に解任請求する方針だった。〔共同〕

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