富山の魚図鑑に脚光 学芸員ら4年かけ制作

2015/7/8付
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魚津水族館(富山県魚津市)が、開館100周年事業として制作した図鑑「富山のさかな」が人気を集めている。解説のほか、写真やイラストも学芸員らが手掛けたのが特徴。同館は「図鑑を通じて、楽しみながらホタルイカやブリなど富山湾の生き物を学んで」としている。

企画したのは館長の稲村修さん(58)。記念事業として当初、内部向けに水族館の歴史を書くつもりだったが「富山の魅力をいろいろな人に知ってほしい」と、図鑑制作を思い立った。

「書きたいことを自由にやってみよう」と呼び掛け、学芸員と飼育員計5人で取りかかった。飼育はプロでも編集は未経験。カメラマンを招いて写真の技術を学ぶなどし、4年がかりで完成させた。「一緒に図鑑を作ることで、職員に自分の経験を伝えたかった」と稲村館長。

海水魚担当の学芸員、伊串祐紀さん(31)はイラストやレイアウトを1人で担当した。以前から館内で販売する缶バッジのイラストなどを描いていたが、本のレイアウトは初めて。「近縁の生き物を同じページに収めるのに苦労した」と振り返る。

出来上がった図鑑には魚はもちろん、鳥や植物など555種を掲載し、富山での呼び名や食べ方も紹介。北アルプスと富山湾の高低差と生態系の関連も解説している。A4判181ページ、3千円。水族館での直販と通信販売のみだが、昨年11月の発売以来、千冊以上が売れた。北海道や鹿児島からも注文があった。伊串さんは「富山の生き物に興味を持ってもらえればうれしい」と話している。〔共同〕

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