箱根の温泉、一部で湯止まる 地滑りで配管破損か

2015/7/2付
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箱根山・大涌谷周辺の噴火警戒レベルが3(入山規制)に引き上げられた神奈川県箱根町の一部の宿泊施設で、温泉の湯が出なくなっていることが1日、分かった。大涌谷周辺の避難指示区域内に湯の供給設備を持つ業者は、6月29日に一気に供給量が落ちた経緯から、地滑りが起きて配管が壊れた可能性があるとみている。

箱根町の勝俣正志総務部長は1日の記者会見で「設備が火山活動の中心的な場所にあり、警戒レベルが1に下がらないと復旧は厳しい」との見通しを示した。

噴火警戒レベルが引き上げられた6月30日に仙石原地区の温泉旅館組合が開いた緊急会合では、「(湯が)出ない」「出が良くない」との報告が複数あった。

実際に湯が止まったホテルによると、29日朝から湯がほとんど出なくなり、午後3時ごろ、完全に止まった。支配人は「電話で(湯が)止まったことを伝えると不満げに予約を諦める客が数人いた」と話す。

ある学校法人の保養所では、供給業者が湯量を絞った結果、42~43度だった湯温が40.5度に下がり、管理人の男性は「このまま続けば冬の利用は厳しい」と語る。

乳白色だった湯が褐色に変わった宿泊施設、水道水を沸かして対処している施設もあり、あるホテルの総支配人は「予約が例年の半分以下」としている。

箱根町は1日、噴火警戒レベルの引き上げを受け、宿泊施設や交通機関などを対象にアンケートし、観光業への影響を調べると発表した。売り上げ減少の実態を7月末までにまとめ、支援策を検討したい考えだ。〔共同〕

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