2019年4月26日(金)

天皇陛下「友好の絆さらに」 ベトナムで晩さん会

2017/3/1 22:31
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【ハノイ=榎本行浩】ベトナムを親善訪問中の天皇、皇后両陛下は1日午後、ハノイの国家主席府で開かれたクアン国家主席夫妻主催の晩さん会に出席された。天皇陛下は冒頭のあいさつで「私どもの訪問が、両国国民の相互理解と友好の絆をさらに強める一助となることを心から願っています」と述べられた。

晩さん会でベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席夫妻と乾杯される天皇、皇后両陛下(1日午後、ハノイの国家主席府)=沢井慎也撮影

陛下は手厚い歓迎への謝意を述べられた後、両国の8世紀からの交流の歴史を振り返った。奈良時代に日本を訪れ雅楽の一部となった「林邑(りんゆう)楽」を伝えた僧、仏哲(ぶってつ)を引き合いに「(3日から訪問する仏哲の故郷で)我が国の雅楽と源を分かち合う(ベトナム伝統音楽の)ニャーニャックを聞くことを楽しみにしております」と話された。

16~17世紀の盛んな交易や、20世紀初頭に多くのベトナム人の若者が日本に留学した「東遊(ドンズー)運動」にも触れられた。1973年の外交関係樹立後はさらに交流が広がり、留学などで現在は約18万人のベトナム人が日本に滞在していると指摘し、「お互いの音楽や食事などを多くの人々が楽しんでいることを大変うれしく思っております」と述べられた。

クアン国家主席は訪問を「両国の友好親善関係の重要な節目」と歓迎。両国民は「甘苦を共にする誠実な友」とし、東日本大震災の際も「多くのベトナム人が悲しみを深く感じ被害を分かち合いたいと願いました」と述べた。

明治天皇の和歌「もろともにたすけ交わしてむつびあふ友ぞ世に立つ力なるべき」を引用し、両国関係の重要性を強調。これまでの様々な支援に感謝の気持ちを示した。

晩さん会には日本側随員やベトナム政府高官らを含め計約90人が出席。日ベトナム特別大使を務める俳優の杉良太郎さんも招かれた。杉さんが長年支援してきたベトナムの盲学校の生徒たちが音楽プロデューサー、小室哲哉さんと童謡「赤とんぼ」などを演奏し、両陛下の訪問を歓迎した。

両陛下は同日午前には国家主席府での歓迎式典に出席され、クアン国家主席と会見。宮内庁によると、天皇陛下は「交流の歴史を振り返りながら、お互いよりよい国を創るために努力していくことが重要だと思います」と話されたという。

また皇后さまとともにベトナム建国の父、ホー・チ・ミンが眠る廟(びょう)を訪れ供花したほか、4人の国家指導者の一人、ガン国会議長とも会見された。

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